天然素材が機能性にも優れているというお話し

天然素材が機能性にも優れているというお話し

前回ブログで天然素材は化学繊維と比べて機能性にも優れているというお話しをしました。ほんとうにそうでしょうか?一般的には、天然素材は保温性・防寒性・通気性・吸湿性に優れていると言われていますが、それはなぜでしょうか?化学繊維とどのような特性の違いがあるのでしょうか?

まず、動物や植物など自然界に存在するものから取れる天然素材の繊維表面には(ものすごく拡大して見た場合)凹凸や不均一な部分があります。この凹凸や不均一な部分があることにより、微細な孔や空隙(すきま、のことです)が生まれるんですね。また、天然素材の繊維はとても柔軟で繊維同士が密着し過ぎず、程よい間隔を保ってくれています。要するに、構造上、密閉されていないので、外部からの空気が生地内に流れ込みやすくもなり、また、内部にこもった熱も適度に逃がしやすくなる、という訳です。これが、生地に通気性・吸湿性を与えてくれている秘訣だったんですね。蒸れるを軽減してくれて快適な着用感を生み出してくれているということです。

また、ウールやアルパカの繊維の表面には微細な毛羽立ちがある上、細かくてとても繊細です。そして、その繊維の中には微細な空気の層が多く存在します。これらの空気の層が存在することで断熱材としての役割を果たしてくれていますので、外部からの風や寒冷な空気の流入を遮断することにより、保温効果を向上させてくれます。また、繊維の微細な毛羽立ちが空気を捕捉する(捕まえる)ことで断熱層を形成し、体温の逃げを防いでくれます。体から発せられた熱が外へ逃げてしまうことを防いでくれているんですね。これが、天然素材が生み出す高い防寒性・保温性の真相ということです。

そして、これらの天然素材の特性は、保温効果などの高い機能性という側面だけでなく、肌ざわりがよく柔らかい質感を持つという情緒的側面、見た目の美しさにも繋がります。

繰り返しになりますが、ウールやアルパカなど天然素材の繊維はとても微細で繊細な構造を持っていますので、そのような構造を持つ繊維で仕上げた生地はとても柔らかく、肌に触れたときにふんわり滑らかで優しい感触を与えてくれます。

また、天然素材の繊維には柔軟性がある上、湿気を吸収しやすいという特性があります。湿気を吸収することで繊維が固くならずに適度にふくらみ、高い柔軟性と相まって肌に心地よい感触をもたらしてくれます。その上、繊維表面にある微細な毛羽立ちや凹凸が繊維同士の接触面積を減少させて生地内に空気を取り込むことにより、ふんわり滑らかで肌触りが良い感触を生み出します。ウールやアルパカの毛並みが柔らかく肌に優しく触れるように感じられるのは、そのためですね。

当たり前ですが、ウールやアルパカなどから採れる繊維は自然界で生き抜くために進化・発展してきた動物の毛から生産されています。その自然界の長い歴史が、今日の高い機能性を生み出していると言えるのではないでしょうか。

Show All
Blog posts
Show All